韓国高捜処が不法査察か…野党大統領候補夫妻の通信資料を照会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.30 08:45
高位公職者犯罪捜査処(高捜処)の通信資料照会で触発した不法査察の波紋が拡大している。今度は高捜処をはじめとする捜査機関が最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領候補と金建希(キム・ゴンヒ)夫人の通信資料を照会した事実が明らかになった。尹候補は「きょう私と妻、妻の妹まで通信査察されたという報告を受けた」とし「大統領選挙も必要なく、もう潔く政権を渡して退くのが正答だ」と主張した。このほか高捜処が裁判所から通信令状(通信事実確認資料提供許可)の発行を受け、政治家・記者に対するカカオトーク団体チャットルームを照会したことが明らかになり、波紋が広がった。
国民の力中央選挙対策委員会の任太熙(イム・テヒ)総括状況本部長と金起ヒョン(キム・ギヒョン)院内代表は29日午後、国会で緊急記者会見を開き、高捜処をはじめとする捜査機関が尹候補夫妻の通信資料を照会したという事実を公開した。任本部長によると、高捜処は尹候補の通信資料を3回、金夫人は1回照会した。検察・警察の通信資料照会内訳まで加えると尹候補は10回(ソウル中央地検4回、仁川地検1回、ソウル警察庁1回、冠岳警察署1回)、金夫人は7回(ソウル中央地検5回、仁川地検1回)と把握された。捜査機関に提供された尹候補夫妻の情報は名前・住民登録番号・電話番号・住所・加入日・退会日だった。尹候補の通信資料照会時期は高捜処が9-10月、ソウル中央地検は5-6月と10-11月、金夫人の照会時期は高捜処が10月、ソウル中央地検が5-6月と8月だった。