【コラム】人権が口実になった北京五輪ボイコット、得より失が大きい(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.29 11:28
明の時代である1616年に高官で天主教人だった徐光啓(1562~1633)は経典が翻訳されておらず何を信じているのかよくわからなくてもさまざまな王朝がイスラム信仰を包容しモスクがあちこちにあるといった。同時代にイスラム教徒だった馬注と劉智はイスラムが儒家の教えと違うところはないとしながらこれを証明でもするようにイスラムを儒家の言葉で説明した回儒だった。
その結果劉智の『天方典礼』は四庫全書に含まれたりもした。現在中国政府は新疆地域のイスラムが馬注と劉智のように中国文化に同化されたイスラムになることを望む。しかし馬注と劉智は中国語が母語であるムスリムだった。儒家の本を問題なく読むことができた。しかし新疆ウイグル人は中国語と完全に構造が違うテュルク語系の言語を国語に使う。また馬注と劉智の時代とは違い文化大革命という苛酷な苦難を受け3万カ所に達したモスクは1400カ所ほどに減ったのを見た。