米国人の期待寿命、コロナで1年間に1.8歳短く…世界大戦後最大幅
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.23 08:57
米国人の期待寿命が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のために、世界大戦以来、最大幅で短くなった。
22日(現地時間)、AFP通信などによると、米疾病対策センター(CDC)は昨年の米国の期待寿命は77.0歳で前年78.8歳より1.8歳短くなったと公式に発表した。男性は74.2歳、女性は79.9歳だった。
WSJは米国人の期待余命が前年と比較してここまで大きく落ちたのは第2次世界大戦以降初めてだと伝えた。
期待寿命は特定時点に生まれた人があとどれくらい生存するかを計算した残余生存年数の平均値で、死亡と密接な関係がある。
報告書によると、新型コロナは35万人の死亡者を記録し、心臓疾患やがんに続いて3番目に多い死亡原因となった。
他の死亡原因も増加したが、これはパンデミックにより医療サービスにアクセスしにくくなったことと関係があるのではないかと推定される。糖尿病による死亡者は初めて10万人を超え、偶発的・意図的な負傷死亡者も初めて20万人を超えた。
このような統計は米国国勢調査局がパンデミックで人口増加が過去最低水準まで落ちたと発表した直後に発表された。
米国人口統計局は21日、2020年7月~2021年7月の間の人口変動推計値を発表した。発表をみると米国人口はこの期間に39万2665人(0.1%)増にとどまり、3億3180万人になった。米国の人口増加が100万人より下に落ちたのは1937年以降、初めてだ。
新型コロナなどの影響で死亡率が高まって移民者は減少した反面、出生率が低くなったためだと分析することができる。
出生後の期待寿命は社会の発展水準を計る指標として注目される場合がある。
先進国クラブと呼ばれる経済協力開発機構(OECD)の2021年期待寿命統計によると、米国は暫定77.3歳で加盟国の中で下位圏となっている。
日本(84.7歳)、韓国・ノルウェー(以上83.3歳)、スイス(83.2歳)、アイスランド(83.1歳)、スウェーデン(82.5歳)などが上位圏に入っている。