収監中である李明博（イ・ミョンバク）元大統領と朴槿恵（パク・クネ）大統領の２人に対する刑執行停止の可能性が議論される。健康が良くない朴前大統領が新年特別赦免から除外されると伝えられ、政界の一部では刑執行停止の主張が出ている。許可権を持っている検察は慎重な立場だが、朴前大統領の状態により状況は変わるかもしれない。

２１日の検察によると、朴前大統領側はまだ刑執行停止を申請していない。李元大統領側も同じだ。申請すれば管轄地域の検察審議委員会での議決を経て該当検事長が決定を下す。刑執行停止は健康悪化、７０歳以上の高齢などの理由で申請できる。朴前大統領は２０１９年４月と９月に健康悪化を理由に刑執行停止を申請した。当時の尹錫悦（ユン・ソクヨル）ソウル中央地方検察庁長は認めなかった。

カギは朴前大統領の健康状態だ。朴前大統領は先月２２日からサムスンソウル病院で入院治療中だ。１カ月と予定された治療期間は６週間延びた。法務部は２０日、「専門医の意見により入院治療を継続する予定」と異例の精神健康医学治療の事実まで明らかにした。

「国民の党」の安哲秀（アン・チョルス）大統領候補は国民統合などを理由に２人に対する刑執行停止を要求した。法務部の朴範界（パク・ポムゲ）長官はこの日刑執行停止に関連し「検討したことはない」と線を引いた。ただ朴前大統領側の申請があれば検討するのか尋ねると「すべての制度は申請者がいればそこに対し答弁を検討しなければならない」と答えた。

一方、法務部赦免審査委員会はこの日２回目の会議を進めた。審査委で赦免対象者が決まれば法務部長官が大統領に名簿を報告する。大統領は閣議での議決を経て赦免権を行使する。