【コラム】国民はそんなに軽い存在なのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.19 12:12
「甘ければ飲み込み苦ければ吐き出す」という「甘呑苦吐」は最近の言葉で言えば「K四字熟語」だ。多くの四字熟語と違い韓国のことわざを漢訳したものだ。中国の明の時代のことわざ集『耳談』に、丁若ヨン(チョン・ヤクヨン)が韓国のことわざを追加して出した『耳談続纂』に出てくる。丁若ヨンはこうした解説を付けた。「前は甘く食べていたものをいまは苦いと吐く。人は利益により巧妙に変わる」。
甘呑苦吐を人間の普遍的な性情と見たものだ。事実そうだ。トイレに行く時と帰ってくる時が違うのが人の常だ。だがそれに対する批判も正当だ。人間の属性がそうだからとそうした形態に対する非難まで避けることはできないことだ。