【コラム】中国抑えようとする補助金規制、韓国にはブーメランになるか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.14 11:44
政府補助金が規制を受け始めたのは1880年代からだ。当時欧州諸国は国内で生産した砂糖輸出を促すために報償金を払い、海外から輸入する砂糖に対しては高率の関税をかけた。このため国際砂糖価格は暴落した。米国は1890年に通商法を改正し、海外で砂糖輸出に支払う報償金に対し相殺関税を課し始めた。その後米国の相殺関税対象が拡大した。砂糖以外の他の商品の輸出や製造、生産にも補助金が支払われた。
第2次世界大戦直後である1947年に23カ国が締結した「関税と貿易に関する一般協定」(GATT)に相殺関税規定が盛り込まれ、補助金に対する多国間規範が形成され始めた。1979年の東京ラウンド補助金協定を経て1994年に世界貿易機関(WTO)補助金協定が締結され現在の世界的な補助金規範が完成された。WTO協定は輸出や輸入代替を条件とする補助金は基本的に禁止する。その他補助金は他の国に被害を与える時だけ規制を受ける。インフラ建設や一般国民に対する支援金のように特定企業や産業に提供されない支援は補助金とは見なさない。