バイデン米大統領が主導した「民主主義サミット」に対し、ロシアが「米国の利益のためにできる限り多くの国を参加させる新しいゲーム」と非難した。

９日（現地時間）のタス通信によると、ロシア外務省のザハロワ報道官はこの日の記者会見で「米国が民主主義という用語を悪用して『我々ｖｓ彼ら』の戦線を引いている」とし、このように表現した。

ザハロワ報道官は「この暗号語は私たちを封じ込めようとする動きの中で、米国－中国・ロシア間の複雑な対立の一環として『我々ｖｓ彼ら』の戦線を引いている」とし「このストーリーは友と敵を容易に区別するために開発された」と批判した。

続いて「確かなことは、米国の現政権が『我々ｖｓ彼ら』でより一層広い連合体を作ろうとしている点」とし「私たちが繰り返し指摘したように、この政策は国際的な問題で新しい区分線を作る」と激しく非難した。

そして民主主義サミットについて「米国の利益のために働くことができる、できる限り多くの国を参加させるための新しいゲーム」と指摘した。民主主義サミットは９、１０日にオンライン形式で開催される。文在寅（ムン・ジェイン）大統領を含む約１１０カ国のの政府および市民社会団体、民間分野の関係者が参加する。しかし中国とロシアは招待されなかった。

半面、米国が人権弾圧国に分類したフィリピン、パキスタンをはじめ、トルコ、ハンガリーなど民主主義を脅かすという批判を受ける国は招待され、選定基準をめぐる論議を呼んだ。