【コラム】ロシア軍精鋭10万人兵力を国境に集結させたプーチン大統領の思惑(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.08 14:03
英国の戦略国際問題研究所(IISS)によると、ロシア軍は長期間にわたり革新を続け、新しい武器体系の導入と従来の装備の現代化・改良に力を注いだ。装備を大々的にアップグレードし、部隊の編成も現場状況に機敏に対応できるよう再編したロシア軍が国境に大挙配置されたのは、ウクライナだけでなく西側陣営全体の不安と緊張を高めるしかない。
実際、ロシアは軍事費に莫大な投資をしてきた。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の4月の発表によると、ロシアの2020年の軍事費支出は617億ドルで、世界4番目に多い。国内総生産(GDP)の4%を超える。米国の7780億ドル、中国の2520億ドル、インドの729億ドルより少ないが、英国の592億ドル、ドイツの528億ドル、日本の491億ドル、韓国の457億ドルより多い。
IISSによると、ロシア軍は陸軍・海軍・航空軍と共に戦略ミサイル軍・空輸軍まで5軍体制で90万人の兵力を維持する。軍事メディアのグローバルファイアパワーによると、2021年にロシア軍は米軍に次いで世界2番目の戦力と評価される。長く刃を研いできただけに、使ってみたいという誘惑に駆られるかもしれない。ロシアがそのような段階であり得る。