ＳＫグループの崔泰源（チェ・テウォン）会長が韓日米３カ国の高官・元高官と学者、財界関係者らを一堂に集めた集団知性プラットホームを作る。崔会長が理事長を務める崔鍾賢（チェ・ジョンヒョン）学術院は２９日、第１回トランス・パシフィック・ダイアローグ（ＴＰＤ）を来月６～８日に米ワシントン近郊のサラマンダーで開催すると明らかにした。ＴＰＤを通じて米中覇権競争、北朝鮮の核、グローバルサプライチェーン危機など太平洋と北東アジアの懸案を議論し解決策を模索する予定だ。

米国からの参加者はヘーゲル元国防長官、アーミテージ元国務副長官、カトラー元韓米自由貿易協定（ＦＴＡ）首席代表、アインホーン元国務省非拡散・軍縮担当特別補佐官らだ。学界とシンクタンク、財界関係者も大挙参加する。ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授、シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授、プリンストン大学のジョン・アイケンベリー教授、ヘリテージ財団のエドウィン・フュルナー会長、オラクルのサフラ・カッツ最高経営責任者（ＣＥＯ）らだ。

日本からは長島昭久元防衛副大臣、藤崎一郎財団法人中曽根康弘世界平和研究所理事長、松川るい参議院議員ら政官界の要人が参加する。東京大学の藤原帰一教授と高原明生教授もともにする。

韓国からは崔理事長と李洪九（イ・ホング）元首相、ソウル大学の鄭在浩（チョン・ジェホ）教授、パク・チョルヒ教授、キム・ビョンヨン教授、成均館（ソンギュングァン）大学の李淑鍾（イ・スクジョン）教授、朴仁国（パク・イングク）崔鍾賢学術院長らが参加する。グローバルサプライチェーンと関連しＳＫハイニックスの李錫熙（イ・ソクヒ）社長とソウル大学のカン・ギソク教授も参加する予定だ。

有力大統領候補の外交政策参謀に選ばれる要人も参加する。「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）候補側から魏聖洛（ウィ・ソンラク）元駐ロシア大使（元外交部韓半島平和交渉本部長）、「国民の力」の尹錫悦（ユン・ソクヨル）候補側から金聖翰（キム・ソンハン）高麗（コリョ）大学教授（元外交部第２次官）が参加する。

ＴＰＤは汎太平洋地域の民間外交と政策共助の必要性を強調してきた崔会長が数年間構想して作った。ＴＰＤは米中戦略競争、インド太平洋戦略と韓日米協力、北朝鮮の核問題と韓米同盟、先端科学技術革新が地政学に及ぼす影響、半導体・バッテリー・ワクチン分野のグローバルサプライチェーンの未来の５つのセッションで構成されている。