韓国「ウィズコロナ」が危機…高齢層のワクチン追加接種が至急
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.11.27 10:18
韓国の「段階的な日常回復(ウィズコロナ)」が暗礁に乗り上げた。高齢層を中心にワクチン接種完了者の突破型感染事例が増え、重症患者が急増している。
中央防疫対策本部は26日0時基準で一日の新型コロナ新規感染者を3901人と発表した。1週間連日で3000人以上の新規感染者が発生し、重症患者も617人と、4日連続で過去最多となった。保健福祉部中央事故収拾本部によると、首都圏の病床待機者は1310人で、一日に270人も増した。今月1日のウィズコロナ転換当時の待機者は0人だった。権徳チョル(クォン・ドクチョル)中央災難安全対策本部第1次長(保健福祉部長官)は「ウィズコロナに入った後わずか4週目で、コロナとの戦争が最大の難関を迎えている」と述べた。
重症患者病床の不足も同じだ。首都圏の重症患者病床稼働率は84.5%にのぼり、残り108床となった。匿名を求めた感染病専門医は「重症患者病床は経歴のある看護師を含めて3-7人の医療スタッフが呼吸を合わせなければいけない極限の現場」とし「2年間続く強行軍で疲労した状態であり、いつ医療システム崩壊が起こるか分からないが、政府が約束した人員と費用の支援の話は聞こえない」と批判した。