全斗煥元韓国大統領が死去…12・12クーデターで実権掌握、5・18民主化運動流血鎮圧
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.23 11:50
全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が23日午前8時45分、自宅で死去した。90歳だった。
陸軍士官学校第11期の全氏は陸軍士官学校の同期を中心に陸軍内の秘密組織「ハナ会(一心会)」を結成し、軍内で勢力を強めた。1979年の朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領の死去当時、保安司令官だった全氏は、「ハナ会」を主軸に12・12軍事反乱を通じて軍を掌握した。翌年の1980年5月には5・18光州(クァンジュ)民主化運動を流血鎮圧し、その直後に国家保衛非常対策委員会を新設して国政の実権を握った。
同年8月、当時の崔圭夏(チェ・ギュハ)大統領が辞任した後、統一主体国民会議を通じて第11代大統領になった全氏は、1981年に7年単任大統領制を主要内容とする憲法を通過させた後、間接選挙を通じて第5共和国時代を開いた。7年間の任期中、3低(円高ドル安・原油安・低金利)好況で高度な経済成長期を迎えた。しかし任期末の1987年に発生した朴鍾哲(パク・ジョンチョル)拷問致死事件以降、直選制を要求するいわゆる「6月抗争」が始まった。与党の大統領候補だった故盧泰愚(ノ・テウ)氏が6・29宣言を通じて大統領直選制を受け入れた。