【コラム】甘いKフード
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.10 11:03
ドラマ『イカゲーム』の成功のおかげでタルゴナ(dalgona)が世界的な食べ物になった。映画『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー作品賞を受賞したときのジャパグリのような花道を歩いている。Kコンテンツが世界的な注目を浴びて韓国文化に対する文化的・心理的な障壁が崩れつつある。2000年代後半に始まった韓食のグローバル化も大きく花を咲かせている。
最近では韓食よりKフードという単語のほうが多く使われる。韓食からKフードへの移行は単に英単語の使用次元ではない。内容的にもパラダイムの転換が見て取れる。韓食という言葉は大韓帝国(1897~1910)時期に初めて登場する。すなわち『各司謄録』1900年8月の記録に出てきた「食は韓食なり(食韓食)」だ。韓食は和食や清食・洋食に対する概念として使われたが、当時の韓食は「複雑な食べ物、滋養分のないものをたくさん食べるので、私たちの身体もやはり複雑で無気力だ」といった劣等な料理だった。