韓国型発射体ヌリ号、第1・2段ロケットまでは成功…第3段ロケット、推力不足で衛星の軌道安着に失敗(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.22 07:00
ヌリ号は長さが15階建マンションの高さに匹敵する47.2メートルに達する。総重量も200トンに達する。第1段部にはケロシン(灯油)を燃料とし、液体酸素を酸化剤でとして使う推力75トンの液体ロケットエンジン4基を束にした。第2段部には75トンエンジン一つを、第3段部には7トン液体エンジンを取り付けた。1.5トン級実用衛星を地球低軌道(600~800キロメートル)にのせることができる。
ヌリ号は来年5月に2回目の打ち上げを行った後、2027年までに4回の追加打ち上げを通じて性能を確認する予定だ。2010年3月から来年10月まで続くヌリ号開発には計1兆9572億ウォンの予算が投入された。
ヌリ号が「未完の成功」に達するまでは「蓄積の時間」があった。1989年韓国航空宇宙研究院(航宇研)の設立以来、93年に開発した1段型固体科学ロケット「KSR-1」がその始まりだ。その後98年2段型固体科学ロケット「KSR-2」、2003年液体推進科学ロケット「KSR-3」につながった。