裁判官をも下に見ていたヤクザ…今は指9本でうどんづくり
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.20 08:57
北九州のある小さな商店街の裏路地にある小さなうどん屋「だるま家」には特別な事情がある。やっと13人が座れるような小さな店の扉を開けて中に入ると「いらっしゃい」と力強い挨拶が飛んでくる。この店の店長、中本隆さんがその主人公だ。
無愛想だが麺を打ってゆでる中本さんの表情は真剣そのものだ。ワシントン・ポスト(WP)が18日に報道した記事の動画の中の彼の指は9本。ヤクザとして活動する中で小指一本を失ったためだ。満55歳の中本さんが足を洗った、つまりヤクザの世界から離れたのは6年前、服役後出所した年だった。中本さんはWPに「組のためなら死も覚悟で数十年を生きてきた」とし「平凡な社会で生きていこうと決めた後は心のギアを完全に変えた」と話した。