米中央情報局（ＣＩＡ）が対中国専門部署を新設したことに対抗し、中国軍が米国のスパイ活動を防ぐための「人民戦争」を強調したと、香港サウスチャイナモーニングポスト（ＳＣＭＰ）が１７日（以下、現地時間）報じた。

ＳＣＭＰによると、中国人民開放軍報は前日、公式ウェイボで、ＣＩＡを敵対的な外国勢力とし、「露骨に特殊要員を採用するＣＩＡの裏には邪悪で耐えがたいものがあるはず」と明らかにした。

しかし解放軍報は「キツネがいくら狡猾でも立派な猟師に勝てない。国家安全保障を維持するには国民を信じて頼ればよい」と伝えた。続いて、より多くの大衆の支持を要求しながら、情報リスクを警戒し「スパイが活動したり隠れたりするのを不可能にするために人民戦争が必要だ」と強調した。

中国外務省の趙立堅報道官はＣＩＡの措置を「冷戦思考方式の典型的な症状」と非難した。

楊潔チ国務委員が６日、スイス・チューリッヒでサリバン米大統領補佐官（国家安全保障担当）と会談した翌日、ＣＩＡは対中国専門部署の新設を発表した。

中国外務省の楽玉成副部長は先週、中国国営ＣＧＴＮ放送のインタビューで「新冷戦を追求しない」というバイデン米大統領の約束の誠意に疑問を提起し、中国の浮上を抑えるための米国の動きを激しく非難した。

楽副部長は中国ミッションセンターには言及せず、「国際的に米国は『色の革命』と『民主的変化』を通して次々と混乱を起こした」と述べた。

中国当局は数年間、外国のスパイ活動を警戒しながら取り締まりをし、疑わしいスパイ活動を申告するよう大衆を糾合してきた。