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【コラム】朝鮮通信使の善隣外交学び、韓日交流の糸口開かねば(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.10.10 10:58
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兪弘濬教授の『私の文化遺産踏査記』は日本語でも翻訳出版され、韓国に関心がある日本人の中にはその本を読んだという人も少なくない。私も読んだ。兪教授が講演の際に朝鮮通信使の製述官として日本に行ってきた申維翰(シン・ユハン)の紀行文『海遊録』について説明するのを聞きながら、兪教授こそ現代の朝鮮通信使のようだと思った。申維翰は日本旅行の際に聞いた日本の官職制度、税法、軍事制度、経済状況、生活風習、そして直接見て体験した日本の風景、文人との交流経験などを生き生きと記録したという。

兪教授も韓国の地方だけでなく日本や中国に対しても『私の文化遺産踏査記』を通じさまざまな角度で伝えた。兪教授が紹介した『海遊録』の内容には「日本の料理は非常に簡素だ。食べ終わったら取り分けて食べるため残すことがない」と書いた部分がある。私はこの話を聞いて「昔もそうだったのだな」と思い笑った。

 
オンライン修学旅行に参加した学生のうち感想とともに韓国と日本の飲食文化の違いを書いた学生がいた。彼は「日本は食べ物を残さないことがマナーだが、韓国では残さなければ『足りない』という意味と考えるため残すのがマナー」と書いた。韓国でも最近では残さないマナーに変わっているが、申維翰と似た文を見てうれしかった。

兪教授は申維翰の『海遊録』が朴趾源(パク・チウォン)の中国紀行文『熱河日記』の日本編のようなものだと説明した。私は日本にいた時に韓国の本を読む読書会で『熱河日記』を読んだことがある。朴趾源の自由で好奇心が感じられる文を楽しく読んだが、韓国史を学びながらその本に込められている実学の意味を少しずつ理解することになった。

最近映画『茲山魚譜』の日本公開を控えイ・ジュニク監督とインタビューするため作品を何度も見た。海洋生物学書籍『茲山魚譜』の著者であり映画の主人公である丁若銓(チョン・ヤクチョン、演ソル・ギョング)は天主教迫害事件「辛酉迫害」で黒山島(フクサンド)に島流しされた。私は当初、丁若銓は敬虔な天主教信者と考えて見たが、こうしたせりふが出てきた。「性理学と西学はともに進まなければならない友」。イ・ジュニク監督は丁若銓を、性理学を否定することもせず天主教を盲目的に信じるのでもない人物として描いた。島流しは「罰」だが、映画で丁若銓が黒山島で海洋生物に触れてよろこぶ表情は「実学」の楽しみに見えた。

◇兪弘濬「通信使は信頼通じるという意味」

兪弘濬教授、申維翰、朴趾源、丁若銓……。自身にとって新しい文化、社会、宗教などと接する時の態度を見ればみな開かれた知識人のようだ。色眼鏡をかけずに現場で見聞きしたものと体験したものを率直に記録した。

トークコンサートに参加したチョン・ジェウン監督は中山美穂とキム・ジェウクが主演した韓日合作映画『蝶の眠り』について話した。「難しい合作になぜ挑戦するのか」という質問にチョン監督は「自身の拡張」という言葉を使って答えた。日本の俳優とスタッフとともに作業し日本の制作環境と配給システムなど新しいことを経験することにより自身を拡張させられるということだ。私もまた人生の最も大きな楽しみは自身の成長だと考えるので大きく共感した。

兪教授によると、朝鮮通信使の「通信使」という名前は「信頼が通じる」という意味だという。「過去の過ちに対する日本の率直な認定と朝鮮人捕虜の送還後に成立した善隣外交だった」とする。壬辰倭乱、丁酉災乱後の話だがいま学ぶべき部分のようだ。

日本で岸田文雄首相が就任し韓日関係が今後どのように変わるのか注目する人もいる。個人的には当面は大きな期待するのは難しいと考えるが、むしろ現代の朝鮮通信使のような若い世代がますます増えることに希望をかけたい。

成川彩/元朝日新聞記者

【コラム】朝鮮通信使の善隣外交学び、韓日交流の糸口開かねば(1)

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