【噴水台】犬肉ソング
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.07 11:02
朴智星(パク・チソン)がイングランドのプロサッカークラブ「マンチェスター・ユナイテッド(マンU)」でプレーしていた時期、ファンが好んで歌っていた応援歌がある。別名「犬肉ソング」だ。マンUのホームスタジアムであるオールド・トラッフォードで試合がある日になれば、この歌は間違いなく響き渡った。
「朴智星、君がどこにいようが/君たちの国では犬を食べるだろう/カウンシル・ハウス(低所得者向けの公営住宅)でネズミを取って食べるスカウズ(リバプールの田舎者)よりはましだ」。明らかに朴智星の応援歌なのに、歌詞の内容と展開が風変わりだ。「犬を食べるだろう」という表現も唐突だが、これがマンUのライバルチームであるリバプールをけなす素材として使われている。ユーモアと風刺というには許容可能水準を越えている感じだ。人種や地域で優劣をつけているためだ。いかに激しいスポーツでも差別と暴力を競争という名で美化したり正当化したりすることはできない。