【時視各角】本当に変わらない文在寅外交
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.30 10:48
3年間相変わらずだ。首脳会談が開かれるたびにA4用紙を持って台本を読むような姿が残念で「トランプの口、文在寅(ムン・ジェイン)のA4用紙」というコラムを書いた。「短い冒頭発言も覚えられなかったり、消化して発言できないのは問題だ。指導者の権威、信頼まで落としかねない」と指摘した。コラムが掲載されると、当時の金宜謙(キム・ウィギョム)青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官は強く反論した。大きく3つの主張だった。「『私はがこれほど準備を徹底してきた』という誠意の表示だ」「文大統領の権威と資質でここまできた」「文大統領は司法研修院を次席で卒業した」。あきれたが、今後は努力はするだろうと信じた。しかし甘い期待だった。最近、国連でのジョンソン英首相、グエン・スアン・フック・ベトナム国家主席との会談の場面は海外メディア、ユーチューブにも流れた。「今日の首脳会談をきっかけに両国の友好協力関係がより一層発展することを望む」「年初の全党大会で国家主席に選出されたことを祝う」などの内容もA4用紙を見て読むのを見て悟った。「本当に変わらない大統領」だと。
変わらないのはそれだけではない。まずは北朝鮮に対する果てしない求愛。文大統領は今回の国連総会で終戦宣言を提案した。2018年、2020年に続いて3回目だ。「平和交渉の入口」という一貫した主張だ。しかし北朝鮮との非核化交渉相手国の米国は終戦宣言を入口として設定していない。こちらもハノイノーディール以降、一貫している。接点がない。それでも文大統領は叫ぶ。