【韓中ビジョンフォーラム】 「韓国、譲歩できないラインは守るべき」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.29 12:06
チョ・ムンヨン延世大文化人類学科教授=韓国国内に青年世代と既得権をある程度持った586世代の葛藤が存在する状況を考慮すると、現在の韓中関係の複合的な現象を理解するうえで役に立つだろう。韓国の青年世代は民主の価値をよく知り、民主を「Kブランド」と考える。幼い頃から人権教育を受け、政治的な正しさに対する感受性も高いこの世代にとって、香港の事態は相当な衝撃だった。民主化運動を通じて成長した586世代が自分たちのパイをすべて持っていったと考える青年たちは、586世代の過去の反米運動や親中的性向に敵対感を持っている。青年内部のジェンダー、世代葛藤のようなものが、中国を見る視点にも複合的に反映されていることに注目する必要がある。
イム・デグン韓国外大融合人材大学教授=中国の東北工程と限韓令が韓中関係の変曲点になった。今でも「XX工程」と名付けるのをみると、その衝撃波が分かる。しかし韓中間には葛藤ばかりがあるのではない。韓中両国でお互いのコンテンツに対する需要がある。韓中間の文化コンテンツ輸出入は増加傾向にある。出版や放送などイデオロギー集約型コンテンツの対中輸出は打撃を受けたが、その他の音楽とゲーム、映画コンテンツの対中輸出はすべて増えている。我々の青年世代も中国のウェブ小説をよく読む。修交30周年をきっかけに両国の相互利益を最大化する地点を発掘する努力が必要だ。