中国の至るところで信号灯消え停電・断水…「恒大よりも電力難のほうが大変」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.27 13:32
今月23日、中国東北地域の遼寧省瀋陽市の新都市が突然の交通渋滞で大混乱が起きた。新たに作られた都心北側の瀋北新区と南側の渾南新区一帯で突然停電が発生したうえ、ちょうど帰宅時間帯に重なるようにして信号灯が消えたためだ。交差点では車両の行列が入り乱れて深刻な渋滞が発生したと新京報が26日、情報提供イメージと共に報じた。
経済成長と同時に慢性的な電力不足に苦しめられるようになった中国が最近になって頻繁に目につくほどの電力難に陥っている。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)以降、経済回復傾向の中で電力需要は急増したが石炭・石油などに対する投資の減少で需給不均衡が生じながらだ。世界的な低炭素政策に歩調を合わせようとする誇示欲が現実との乖離を生んでいるという指摘も出ている。
26日、吉林省吉林市は来年3月まで電力不足によって停電・断水が日常化するおそれがあると公示した。上水道企業である新北水務有限公司はこの日公示文を出して、中国の電力配送会社「国家電網」が期限・時間・計画・無通知停電を予告して市内9カ所の揚水場の正常稼働が難しくなったとし、住民たちは日常に使用する水を普段から貯めておくように呼びかけた。