【コラム】K-POPや映画…文化交流増えるほど韓日間の偏見と差別消える(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.09.12 11:50
これに対し朝鮮学校を運営する学校法人と生徒らが日本政府を相手取り適用除外取り消しなどを要求する裁判を起こしたが最終的に今年7月に最高裁判所で朝鮮学校側の敗訴で終わった。キム・ジウン監督とキム・ドヒ監督は裁判提起よりはるか前から朝鮮学校に撮影のため通った。裁判を扱うドキュメンタリーが難しいのは裁判を提起し最高裁判所の判決が下されるまで長くかかったり、最終的に勝訴で終われば観客も快感を得られるが思った通りの結果が出ないケースが多いためだ。2人の監督をよく知る私は最高裁判所の判決結果を聞いた瞬間にこの映画をどのように終えるのか心配になり始めた。
ところが完成した作品を見て感じたのは、裁判に勝つことがすべてではないということだ。朝鮮学校側の弁護団には朝鮮学校出身の在日コリアン弁護士もいたし日本人弁護士もいた。朝鮮学校出身弁護士は「日本人弁護士に朝鮮学校を理解させるのが難しかった。朝鮮学校は嫌いだと拒絶されるかと思い怖かった」と話した。ところが結果的に九州での裁判だけで80人余りの弁護士が参加した。
◇開幕作『スープとイデオロギー』も注目