韓国公捜処、尹前検察総長を被疑者として電撃立件
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.09.11 11:51
韓国の高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が「告発教唆疑惑」事件に関連し、野党・国民の力の大統領候補である尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長と、孫準晟(ソン・ジュンソン)大邱(テグ)高検人権保護官(チョン大検察庁捜査情報政策観)を被疑者身分で立件し、正式捜査に入った。尹前総長は、検察在職当時、孫検事が金雄(キム・ウン)国民の力議員に与党側の政治家と言論人に対する告発状を伝えて告発をそそのかしたという疑惑への関与が浮上した。
公捜処によると、捜査3部(チェ・ソクギュ部長検事)が9日、尹前総長らを立件し「13号」の事件番号を付与したと明らかにした。公捜処の関係者は「職権乱用権利行使妨害、公務上秘密漏洩、個人情報保護法違反、公職選挙法違反の4件の容疑を適用した」と述べた。
この日、公捜処は孫検事と金議員に対する家宅捜索に入った。孫検事の自宅と大邱(テグ)高検事務室、金議員の自宅と車両、国会議員会館事務室、地方区事務室の5カ所に検事と捜査官を送り、関連資料を確保した。金議員は家宅捜索の対象に含まれたが、事件関係人(参考人)身分として立件されなかった。公捜処は今回の家宅捜索を通じて金議員と孫検事が告発教唆疑惑の糸口となった告発状や実名判決文を実際にやり取りしたかどうかを把握するのに捜査力を集中するとみられる。