月城城壁から新羅女性の人骨…「人間の供物」の痕跡、また出た=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.08 10:09
古代史の暗い秘密が再び確認された。韓国文化財庁は慶尚北道慶州市月城(キョンサンブクド・キョンジュシ・ウォルソン)西部の城壁の門址で人身供犧と推定される人骨1柱を発掘したと7日、公表した。人身供犠とは、祭祀で人間を捧げることだ。今回発見された人骨は成長が終わった身長135センチメートルの女性。栄養状態が良くなかった階級と推定される。ネックレスやブレスレットなど、装身具を身に着け、左手の横には桃の種が発見された。仰向けで横たわる「伸展葬」の姿勢で埋葬されていた。
人身供犠の中で最も広く知られている事例は殉葬だ。王などが死亡すると、その人に仕えた人々を共に埋葬する風習だ。記録によると、新羅(シルラ)では6世紀初めまで殉葬があったという。「智証王(チジュンワン)が3年(502年)春2月に命令し、殉葬を禁じた。それ以前は、国王が死ぬと男女5人ずつ殉葬したが、この時になって禁じたのだ」(『三国史記』『新羅本紀』)