【コラム】中国もアフガンの泥沼に陥るのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.23 11:10
「学生たち」という意味を持つというタリバン(Taliban)の中国語は「塔利班」だ。音訳した漢字表記だ。この三文字の漢字を中国最大のポータルサイト 百度(バイドゥ)百科事典に入力して調べてみるとタリバンに対する比較的詳細な紹介が出てくる。ところがこの紹介文を読み進めていくと、説明の途中に色を入れながらゴシックで強調している部分がある。「パキスタン・タリバンとアフガニスタン・タリバンの両者を混同してはいけない」という文章だ。タリバンはアフガニスタンだけにいるのだと思っていたが、そうではない。パキスタンにもタリバンはいる。
どのように違うのか。続く百度の説明によると、パキスタン・タリバンはもともとアフガニスタン・タリバンの地方分派組織だったが、勢力が大きくなり、今や独立的な別の勢力になったという。2007年から独自に活動していて、ウサマ・ビンラディンが率いた過激イスラムテロ組織であるアルカーイダに忠誠を尽くしている。パキスタン・タリバンはすでに何回も中国人に対するテロを実行している。直近のものでは、7月14日にパキスタン西北部で中国人の出勤バスを攻撃して9人の中国人エンジニアが死亡して20人余りが負傷した。当時激怒した習近平国家主席がバステロの真相の糾明を要求してパキスタンに捜査チームの派遣を指示したとされる事件だ。このようにタリバンは中国人の頭の中で「テロ」の二文字とつながっている。