シェール革命のバタフライ効果…バイデン氏、習近平氏にタリバン押し付けた(2)
もちろん中国は海路でもエネルギー・物流通路を通せる。だがトランプ氏に続きバイデン氏もやはりインド太平洋戦略で南シナ海、マラッカ海峡、インド洋で中国を包囲しようとする。中国が南シナ海を突破しようとすれば米国は空母船団を送り「航行の自由」という腕力政策で中国との物理的対決を避けようとしない。米国政府は最初から英仏など西欧の伝統的友邦と日豪の海軍まで呼んで対中戦線を設けようとしている。文在寅(ムン・ジェイン)政権に向けこれに合流するよう要求して久しい。
ところがバイデン氏がアフガニスタンからの軍撤退を強行し中国の立場では思いがけない変数ができた。米軍が出て行ったことまでは良いが、中国とタリバンの共通の敵が消え、これまで水面下にあった中国とタリバンの間の「ゼロサム関係」が今後浮上する可能性を念頭に置かなければならない状況になった。