韓国の裁判所が三菱重工業株式会社の商品代金に対して差押および取立命令決定を下すと、三菱側は「確認中」という立場を出した。今回の差し押さえは２０１８年三菱重工業に対する強制徴用被害者の損害賠償訴訟最高裁確定判決に基づくものだ。

１９日、日本メディアによると、三菱は「現在、裁判所の判断の内容を確認しているところだ」と明らかにした。

これに先立ち、１８日「勤労挺身隊ハルモニ（おばあさん）と共にする市民の会」によれば、水原（スウォン）地裁安養（アニャン）支部民事裁判部が今月１２日に三菱重工業が韓国内の会社に対して持っている商品代金の債権（８億５３１０万ウォン、約８０００万円）に対する差押および取立命令を下した。

これは三菱重工業が安養にある韓国企業にトラクターエンジンなどの部品を供給して受け取る代金だという。この韓国企業はＬＳグループ系列会社のＬＳエムトロン株式会社であることが知らされた。

これに対してＬＳグループ関係者は「系列会社であるＬＳエムトロンが裁判所から通知を受けたのは間違いない」とし「ただしＬＳエムトロンが取り引きしている会社は三菱重工業ではなく三菱重工業エンジンシステムという会社」と話した。この関係者は「三菱重工業と三菱重工業エンジンシステムが同一会社なのか事実関係を確認した後に裁判所通知に対してどのように従うのか決めることができる」と付け加えた。