光復節（解放記念日）が目前に近づき、韓国流通業界は「光復節マーケティング」に忙しい。１５日を前後して一定期間だけ販売するリミテッド（限定版）商品を出したり割引キャンペーンを行ったりしている。光復節をテーマにしたデザインを適用して新しさをアピールする商品もある。

商品の外観に太極旗デザインを適用したものが特に目をひく。太極旗をモチーフにした「４０２４０　ＤＯＫＤＯ焼酎」が代表的だ。国内産米を減圧蒸留した蒸留原液と鬱陵島（ウルルンド）海洋深層水ミネラルを主原料にしたプレミアム蒸留式焼酎であるこの焼酎は、誕生段階から「愛国心マーケティング」が溶け込んでいる。商品名に独島（トクド、日本名・竹島）の郵便番号である４０２４０を入れ、独島が韓国の領土であることを広めようとの意図を込めた。

４月からコンビニエンスストア「ＣＵ」や新世界百貨店などで販売している。特に目立つ広報はしていないが、味を知る購入者のＳＮＳを通した口コミで累積販売量１０万本を超えた。今回の光復節を記念するリミテッドエディションは今月１２日から販売している。ＣＵで８１５０本、新世界百貨店で８１５本が販売される予定だ。ブラックラベル（１７．３度）は３７５ミリリットルで１瓶３５００ウォン（約３３２円）だ。

スターバックスコリアも光復節を迎えて愛国烈士の志を称える意味で記念製品を出している。「２１コリアマグ」と「２１ＳＳコリアタンブラー」だ。価格はそれぞれ２万５０００ウォン、３万３０００ウォンだ。ホワイト・ブルー・ゴールドのカラーを配置して「高潔な心」という花言葉を持ったハクモクレンと喜びの便りを伝えることをテーマにしたデザインになっている。特に「２１コリアマグ」はシリコンを使用し、衛生と安定性を強調した。また「２１ＳＳコリアタンブラー」は保温・保冷機能があるステンレススチール材質を使用し、飲料の味を長持ちさせる効果がある。

スターバックスコリア関係者は「光復節記念商品の収益金に今年の三一節（独立運動記念日）記念商品の収益を加えて独立文化遺産保護基金を作る予定」としながら「この基金は独立有功者子孫の大学校奨学金後援、文化財保存事業、独立活動家親筆揮毫寄贈など社会貢献活動に使われる」と話した。

ＣＵは光復節を迎えて「独島シリーズ」を用意する。三一節に出した製品を再販売する。「独島マッコリ」「独島　肉たっぷりオジンオ（イカ）プルコギ（焼き肉）弁当」等だ。独島マッコリは国内産米にムクゲ抽出物を配合して鬱陵島（ウルルンド）の海洋深層水を加えて醸した。ムクゲ抽出物のほのかな甘みが特徴だ。価格は１９００ウォン。ＣＵ関係者は「独島が大韓民国の領土であることを表記した１９００年１０月２５日の高宗（コジョン）皇帝の勅書を記憶するために価格を合わせた」と説明した。

「独島　肉たっぷりオジンオプルコギ弁当」は４５００ウォンで販売している。甘辛く味付けされたイカとプルコギ、プジケンイナムルなどで構成されている。これらの商品デザインは独島を背景に太極旗を持った独島アシカがテーマだ。独島が韓国の領土であることを広めたいという気持ちが込められている。

大型スーパーは光復節に合わせた割引行事を準備した。２５日まで人気の食品と生活必需品が最大５０％割引販売されるロッテマート・マーケティング部門のイ・サンジン氏は「ロッテマートが新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）の長期化と歴代級の暑さで疲れている顧客に、せっかくの連休期間に負担のない価格でさまざまな食品商品をラインナップできるようにキャンペーンを企画した」と話した。