【社説】南北対話と韓米合同演習は別だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.02 11:34
北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長が昨日、談話で「反転の時期に軍事演習は南北関係の前途を曇らす」として「南側(韓国)が8月韓米演習に大きな勇断を下すか鋭意注視するだろう」と明らかにした。統一部高官が記者懇談会で延期論を提起して3日ぶりで、南北首脳間書信交換を通じて連絡ルートが復元されて6日ぶりだ。南北の交感の下に韓米合同演習の延期を韓国側が提起したところ、金与正副部長はこれを固めようとするかのように圧迫している。
統一部の意図は責任のある高官が「(合同演習を)延期して北朝鮮への関与を本格化してみたい」と言ったことから明確にあらわれる。北朝鮮の要求を受け入れながらも南北対話の再開、さらには米朝対話の仲裁のモメンタムにするという狙いに読まれる発言だ。韓米合同演習を北朝鮮との交渉のカードやテコにするというのは極めて危険な発想だ。安全保障を売って対話を買うわけにはいかないものだ。