<東京五輪>NHK「メダルあげたい」、BBC「途轍もないスピード」…世界が驚いたファン・ソンウ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.27 16:57
「水泳の怪物」ファン・ソンウ(18)が東京五輪で一気にスターになった。
これまで彼は世界の水泳界では無名だった。国際大会経験は2018年にオーストラリアのクイーンズランド・チャンピオンシップに出場したのが唯一だった。昨年初めから上昇の波に乗ったが、新型コロナウイルスの余波で出場できる国際大会がなかった。彼は国内で静かに記録を縮め、生涯初の五輪で華麗にデビューした。男子自由型200メートル予選で韓国新の1分44秒62を記録した。決勝では7位にとどまったが、150メートルまで爆発的なスピードの1位でレースを展開し世界の注目を浴びた。NHKは「18歳で見事なレースをした。メダルをあげたいほどのレースだ。この先、彼が引っ張っていくような存在になるだろう」と評価した。英BBCも「途轍もないスピード」と感心した。
さらに期待されるのはまだ完成していない選手という点だ。彼は欧米の選手らの体格と比較するとあまりがっしりしていない。187センチメートルの身長は大きいがまだウエイトトレーニングをまともに始めておらず筋力が不足している。水泳選手は「酸素タンク」と呼ばれるほど肺活量が大きいが、彼は一般人とほぼ同じだ。そのため体力が足りない。最後の50メートルで8人のうち最も遅かった理由もここにある。自らも「体力不足を実感した」と話した。所属するソウル体育高校のイ・ビョンホ監督は「まだ未成年なので最近になって少しずつウエイトトレーニングをしている。しっかりと体力管理を始めれば筋力は相当に良くなるだろう」と話す。