もしキムチの主材料価格が高くなって外国産材料を使うことになれば「韓国キムチ」と名乗ることができなくなる場合も出てくる。実際、今年１～５月ドライ唐辛子（前年比９９．８％）・むきニンニク（９２．６％）・ネギ（２３６．２％）などキムチの材料価格が急騰した。昨年よりは価格が下落したが、ハクサイも平年対比１８．７％高い。業界の一部でヤンニョム（薬味）など一部キムチの原料は輸入産を使うことも許容しなければなければならないと主張する背景だ。業界関係者は「自動車の場合、一部輸入部品を使っても国内で組み立てれば国産車だと認定している」とし「粉唐辛子のように外国産と価格差が大きい一部の材料を使うことは避けられない側面がある」と話した。

韓国外食産業研究院のイ・ギョンミ首席研究員は「国産キムチは気象条件により中国産と価格差が７倍まで出ることがある」とし「年間を通して比較的一定の価格を維持する中国産の相手にならない」と説明した。中国産と国産キムチの単価は平均３．３３倍（２０１８年基準）の違いが生じる。

キムチ生産企業の費用負担は飲食店まで続いている。韓国外食産業研究院が今年４月、飲食店１０００カ所を対象に実施した調査で「中国産キムチ波動後、輸入産キムチを国産に変更する意向はあるか」という質問に回答者６７．９％が「ない」と回答した。最も大きな理由は「国内産キムチの単価が高いため」（５３．２％）だった。

今後も輸入産キムチを使うという企業に「国産キムチが輸入産と比較してどの程度だったら変更するか」を尋ねると３７．８％が「国産が輸入産の１５０％水準」と答えた。輸入産の３倍以上の国産キムチ価格が今の半額程度まで落ちない限りは変えないという意味だ。

このため、業界は認証制導入より国産キムチ生産企業に対する支援を強化することが実質的な助けになるという立場だ。大韓民国キムチ協会のイ・ハヨン会長は「生産業者は原材料を安く購入して保存できる能力があってこそ収益性を高めることができる」とし「保存施設を用意することが難しい零細企業に保存施設を運営することができるように支援しなければならない」と話した。

農食品部関係者は「政府がキムチ価格を直接補助するよりも国産の品質を高める研究開発（Ｒ＆Ｄ）などを支援したり、材料として使われる農産物を安定的に需給したりできるように支援する方向で検討している」と話した。韓国農村経済研究院（ＫＲＥＩ）のパク・ギファン上級研究委員も「農家とキムチ企業の契約栽培も拡大する方案を一考する必要がある」としながら「何より原産地表示を確実に行うようにしなければならない」と強調した。

「キムチに手がのびない」…「中国産裸白菜」波紋、国産認証は解決法になりえるか（１）