ドナルド・トランプ前米国大統領が昨年末、大統領選中に再選に成功すれば韓米同盟をぶっ飛ばすという風に話したという内容が公開された。

ワシントン・ポストは１３日、自社記者であるキャロル・レオニグ氏とフィリップ・ラッカー氏が書いた『私一人でも直せる：ドナルド・トランプの災難的最後の年（Ｉ　Ａｌｏｎｅ　Ｃａｎ　Ｆｉｘ　Ｉｔ：　Ｄｏｎａｌｄ　Ｊ．　Ｔｒｕｍｐ’ｓ　Ｃａｔａｓｔｒｏｐｈｉｃ　Ｆｉｎａｌ　Ｙｅａｒ）』という本を紹介してこのように報じた。

トランプ前大統領が北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）から離脱して韓国と同盟をぶっ飛ばすことを追求すると非公開席上で示唆したということだ。

一部の参謀が大統領選挙戦にこのような行為の政治的危険を警告すると、トランプ大統領は「そうだ。２番目の任期に。われわれは２番目の任期にする」と話した。

本を紹介した記事にはトランプ氏がこのようなことを決心するようになった背景までは出ていない。ただし、当時、トランプ氏はＮＡＴＯと韓国が防衛費増額問題で駆け引きをしていた。

トランプ氏は韓国に在韓米軍駐留防衛費分担金を最大５倍水準に引き上げることを要求した。トランプ氏は韓米合同演習の費用が多すぎると批判し、私席で在韓米軍の縮小や撤収にたびたび言及したことが分かった。

この他にも、この本はトランプの執権最後の年である昨年に米全域でまん延した大流行の対応過程と大統領選当日の雰囲気、その後の大統領選に対する不服など状況を記している。

一方、韓国は昨年３月、バイデン政府と新しい防衛費分担金に合意した。新しい協定期間は６年で、年平均６．１％ずつ引き上げられて２０２５年には１兆５０００億ウォン（約１４４３億円）を分担することになる。