【特別寄稿】米ソ解放軍・占領軍論争をどう見るのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.09 15:40
なら、文章の形式・作文法・言語だけ見てソ連軍は解放軍であり、米軍は占領軍という論理が成立するのだろうか。それは違う。これは当時の米軍とソ連軍の政治将校らの水準の差はもちろん、多くの衛星国統治経験があるソ連軍とそうでない米軍将校の技術の差によるものだった。韓半島進入当時、ソ連軍には百戦老将のシュティコフ、ロマネンコ、レベデフなど将軍級政治局員が配属されていた。ソ連軍は解放軍でなく厳酷な占領軍だった。
一方、米軍はソ連軍に匹敵するほどの政治将校をそろえることができなかった。ホッジ司令官は米陸軍司令官で「軍人の中の軍人」と呼ばれるほど荒い性格の持ち主だった。その司令官の下に助力者が必要だとして米国は1946年初め、少し遅れてレナード・バーチュ中尉をホッジ司令官の政治顧問に任命した。彼の年齢はまだ35歳だった。