100%海外依存の「人工衛星の心臓」 韓国国産化を推進
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.28 13:46
「人工衛星の心臓」と呼ばれるものの全量を海外輸入に依存してきた「貯蔵性衛星推進系二液スラスタ」(storable bipropellant thruster)の国産化を推進する。韓国の(株)ハンファと航空宇宙研究院(航宇研)は28日、人工衛星の軌道修正と姿勢制御を担う貯蔵性二液スラスタを共同開発すると明らかにした。
人工衛星は地球の重力とは異なる惑星の引力に妨害されるため、常に推進機を作動してこそ軌道と姿勢を正すことができる。今回ハンファと航宇研が開発する推進機には、より長く安定的に任務を遂行できるよう「貯蔵性二液スラスタ」が入る。これは燃料と酸化剤をそれぞれ別のタンクに貯蔵する二元化方式。燃料の量調節が容易で効率性が高く、多くの燃料を長期間貯蔵できる。人工衛星はロケットから分離した後、独自の推進力で軌道に乗った後、15年以上にわたり極限の宇宙環境で作動する必要がある。