首脳会談不発「相手のせい」…韓日、面と向かって非難戦
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.15 07:12
韓日首脳会談の不発がその後も大きく尾を引いている。両国政府が会談白紙化の責任とその後の対応の仕方を巡り、相手を非難しながら「責任転嫁攻防」を繰り広げているためだ。主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)という多国間行事を契機に久しぶりに用意された和解の機会を逃しただけではなく、むしろ両国間の危機が増幅されている。
今月11~13日、英国コーンウォールで開かれたG7サミットで、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と菅義偉首相の間の首脳会談が実現しなかった背景に対して先に口を開いたのは韓国側だった。
韓国外交部当局者は14日、「実務ラインで会談開催に暫定合意したが、日本が東海(トンへ、日本名・日本海)領土守護訓練〔独島(トクド、日本名・竹島)防御訓練〕を問題視して会談キャンセルの意向を伝えてきた」と説明した。外交部のこのような立場は、韓国は首脳会談に積極的だったのに、結局日本の硬直した態度が問題だったという趣旨だと読める。独島防御訓練は1996年から毎年実施してきた定例訓練だが、日本がこれを突然問題視して、事実上、首脳会談の開催を進めていたのに立場を変えたというのが外交部の説明だった。