バイデン大統領主導のG7サミット控え、中国環球時報に寄稿した韓国元首相
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.10 09:06
与党の大統領選挙候補である李洛淵(イ・ナギョン)「共に民主党」元代表が8日、中国国営メディアの環球時報に「新興国際関係と未来の韓中協力」という題で寄稿した。これを通じ「未来の韓中関係は『求同存異』(違いを知った上で一致を求める、共通点は追求し差異点は残す)から『聚同化異』(共通点は集めて差異点は変える)の関係に進まなければならない」と話した。「共同の利益を追求するが違いの克服は先送りした関係から、問題を積極的に改善していく関係になろう」という趣旨だ。
「聚同化異」は中国の王毅外相が台湾弁公室主任時代に作った言葉だ。王外相は2009年6月に米サンフランシスコで華僑レセプションを開き、「両岸僑胞は『求同存異』だけでなく『聚同化異』を勝ち取らなければならない」と話した。習近平中国国家主席も2014年7月4日にソウル大学での講演で、韓中両国が堅持した大きな原則のひとつに挙げている。最近では台湾との関係で言及が頻繁になった。
李元代表は「過去にTHAAD問題が両国関係に影響を及ぼしたが、現在の両国政府の関係はある程度回復した状態」としながらも、「国民間の感情回復には時間が必要だがそれに向け両国国民の疎通がさらに切実に必要だ。韓中両国は必ず互いに対する認識を改善し人文交流を強化しなければならない」と強調した。李元代表は交流に向けた装置として「韓中関係未来発展委員会」を設立したと明らかにした。