米中対決「台湾海峡」に踏み込んだ…韓国政府、どっちつかずでは外交惨事に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.27 16:36
先月2日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は、中国の王毅外交部長との会談のために、中国福建省厦門に行った。厦門は、台湾に近距離で向かい合う沿岸都市で鄭長官の就任後初の出張だった。「北京会談は防疫状況上難しく、厦門は韓国と直行便があった」というのが、当時の政府当局者の説明だった。台湾をめぐり、米中の激しい神経戦が繰り広げられる中、米国を刺激しかねない行動だという懸念が出ていた。
一方、それからわずか1カ月余り経った21日(現地時間)、韓米首脳会談の共同声明には台湾海峡と南シナ海問題を記載し、台湾問題に関して米国の方に歩み寄る姿勢を示した。韓国政府は過去にも「両岸関係の発展を支持する」という原則的立場は何度も示したが、「台湾」に関するメッセージを出したことはほとんどない。これより前に、2014年に朴槿恵(パク・クネ)政府当時、韓中首脳会談の共同声明に「台湾は中国の領土という中国の立場に十分な理解と尊重を示す」とし、中国政府の「1つの中国」の原則を再確認した程度がすべてだ。