【社説】1765兆ウォン史上最大の家計負債、出口戦略を準備してほしい=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.26 10:16
家計負債が赤信号を超えて危うい状況に至っている。25日、韓国銀行によると、1-3月期末の家計信用残額は1765兆ウォン(約171兆円)となり、史上最大を記録した。家計信用とは、一家庭(世代単位の経済主体)が銀行や保険・貸付業者など金融会社から借りた資金とクレジットカードの使用額など買掛金を加えたものをいう。さらに深刻なのは記録的な家計負債の中で、インフレーションの兆しまで見せているという点だ。統計庁によると、韓国の4月消費者物価は、昨年同月に比べて2.3%上昇した。これは2017年8月(2.5%)以降最大幅の上昇だ。政府の物価管理目標値である2%を上回った数値だ。
記録的な家計負債の主な原因は、いわゆる「ヤンクル」と「ビットゥー」だ。不動産価格の急騰傾向の中で魂でもかき集めるようにあらゆる手段を使ってお金を借りて住宅を購入する人々(ヤンクル)とお金を借りても株式や仮想通貨に投資して状況を脱してみようと若者たちがもがいた結果(ビットゥ―)だ。金融委員会によると、「ビッソム」「アップビット」など韓国4大仮想通貨取引所の今年1-3月期の新規加入者の中で32.7%(81万6000人)が20代で最も多く、次に30代が30.8%(76万8775人)を占めた。仮想通貨の新規投資者の半分が2030世代ということだ。