【ニュース分析】ワクチン提携、ミサイル制限解除…韓米同盟が正常軌道復帰
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.05.22 10:04
21日(現地時間)に米ワシントンで開催された文在寅(ムン・ジェイン)大統領とバイデン大統領の初めての韓米首脳会談をめぐり、両国外交関係者の間では「同盟外交が本軌道に戻った」という評価が出ている。2017年6月の文大統領とトランプ前大統領の最初の首脳会談をはじめ過去4年間続いた韓米間の隔たりとそれによる不協和音を乗り越え、韓米同盟が正常化の道に入ったという点でだ。
特に両国首脳が北朝鮮の核問題と新型コロナワクチン協力など主要議題として議論されてきた懸案のほか、ミサイル指針撤廃や原発協力など経済・国防分野でも同じ立場を示したのは、韓米同盟関係の幅を一次元広めたという点で意味が少なくないという評価だ。今回の首脳会談がバイデン時代に入って韓米首脳が初めて対面した席だったという点で、両国のこうした立場調整が今後のバイデン時代の韓米関係を眺める基準になるという見方も出ている。
実際、今回の会談は形式と議題の側面でトランプ前大統領当時とはかなり違った。この日の会談は両首脳の単独会談に続き、外交・安全保障問題を議論する少人数会談、懸案を幅広く議論する拡大会談の順に進行された。トランプ前大統領が2018年5月にホワイトハウスで開催された韓米首脳会談当時、36分間も文大統領を隣に座らせておきながら米国内の政治問題について答弁を続けたのとは対照的だった。