「慰安婦を連れて行かれるがままにした国、今では墓まで掘りおこせと言う」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.04 07:34
だが、遺族は母親が目を閉じた後も安らかに眠ることができないことに胸を痛めた。オボイナル(父母の日)を6日後に控えた今月2日、カーネーションを手に追慕公園を訪れた故イ・ヨンニョさん(2011年死亡、享年87歳)の息子ソ・ビョンファさん(61)とナヌムの家で会った。イ・ヨンニョさんは2000年東京で開かれた「旧日本軍性奴隷戦犯国際法廷」に出席し、慰安婦被害に対して証言するなど、生前は日帝の反人道犯罪の蛮行を知らせるために積極的に行動した。
母親の話をしていたビョンファさんの目頭はすぐに熱くなった。「国が守ってくれなかったから、母は戦場に連れて行かれて望まないことをさせられたのではありませんか。そうした国が今では母の遺言に沿って埋葬されたここから、遺骨箱を掘り出して他のところに移動させろとあきれるようなことを言います。母が望んでいないことをまたしろと言う。そこまで苦痛を受けて、亡くなってこのように埋葬されていたのもくやしいのに…。これが私の母をまた被害者にしないで何だというのですか」