【時視各角】韓国与党の危険な賭け
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.26 10:41
ギャンブルでは負けた分を挽回しようと無理な賭けに出たりする。成果が低調なファンドマネジャーは収益率の回復のためにさらに大きなリスクを負って投資しようという誘惑に駆られる。会社の損失を埋めようと無謀な挑戦を敢行し、事態を悪化させたりもする。窮地に追い込まれれば誰でもさらに危険な極端な選択をしがちになる。
これを理論化したのが「プロスペクト理論」だ。「準合理的経済理論」で2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン米プリンストン大名誉教授が提唱した。人間は(同じ大きさでも)利益より損失をより強く受け止めて損失を避けようとするというのが理論の骨子だ。その結果、利益区間では安全な選択を、損失区間では危険な選択を好むということだ。