韓国与党でロシアワクチン導入論浮上…医療界「アストラ製のような血栓症が変数」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.23 07:47
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチンの需給難が深化し、政界を中心にロシアの「スプートニクV」ワクチン導入を要求する声が大きくなっている。李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事などが相次いでこのワクチンの公開検証を主張すると、21日には文在寅(ムン・ジェイン)大統領まで「スプートニクVを含む新しいワクチンの導入を検討せよ」と指示した。スプートニクVワクチンが新たに注目されるようになったのは、2月初め世界的な医学ジャーナル「ランセット」に「臨床第3相の結果、91.6%のワクチン効果を示した」という内容の論文が発表されながらだ。
ファイザー、モデルナに続き、90%以上の効果を持つ世界3番目のワクチンと認められたわけだ。第3相のワクチン接種グループで重症患者や死亡者が発生しなかったという事実も注目された。1万9866人の臨床試験参加者のうち4人が死亡したが、「全員ワクチンとは関係がないことが確認された」というのが研究チームの分析だ。これを受け、ブルームバーグ通信は「ひやかされていたロシアのワクチンが欧州の救世主に急浮上している」と伝えた。