【コラム】韓米半導体同盟壊れれば「メロスの悲劇」が待つ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.22 12:02
紀元前416年、古代ギリシャで世界の主導権をめぐりスパルタと戦ったアテネがエーゲ海の小国メロスに使節を送った。中立を標榜する小さな島国が背後の危険になりかねないとみて、自分たちが主導するデロス同盟に入ることを要求した。メロスは「正義と善」を掲げて拒絶した。使節が話した。「強者は彼らがやれる力があることをするものであり、弱者は受け入れなければならないことを受け入れるものだ」。アテネは結局力でメロスを懲らしめた。男たちは虐殺し女たちは奴隷として売りさばいた後、自国民500人を移住させた。トゥキディデスが書いた『ペロポネソス戦史』に紹介された「メロス包囲戦」という逸話だ。
アテネとスパルタの間に挟まれたメロスのように、韓国も米国と中国の間に挟まれている。自身の運命を決定できず「受け入れなければならないことを受け入れるほかはない」状況になるかも知れないという危機感がいつも肩を押している。幸い世界12位の経済規模の韓国はメロスのようにひたすら「弱者」ではない。特に21世紀の戦略物資でありコアテックである半導体を握っているのは幸いに違いない。