韓国政府「福島バラスト水全数調査」…7カ月間実績「ゼロ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.20 07:20
福島・宮城2県の海岸で注入した船舶バラスト水(船舶復原性確保のために船体の左右に取り入れる海水)の放射能濃度に対し、韓国政府が「全数調査」中だと明らかにしたこととは違い、実際には調査の実績が一件もなかったことが分かった。政府は「調査対象がなかったため」と説明したが、野党からは「国内の批判世論をしずめるための誇張発表」という批判が出てきた。
海洋水産部は15日、国会緊急懸案報告を通じて「日本原発事故地域である福島県と北側(黒潮海流方向を考慮)に接した宮城県で注入した船舶バラスト水は年中全数調査を実施」と明らかにした。だが、野党「国民の力」の安炳吉(アン・ビョンギル)議員が19日、海洋水産部に確認した結果によると、同部が該当地域で注入したバラスト水に対する全数調査を始めた昨年9月から現在まで調査実績は一件もなかった。