【社説】極めて遺憾な福島汚染水の放流決定=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.14 11:05
日本政府が福島原発の放射能汚染水125万トンを海に放流することに公式確定した。韓国、中国など隣接国をはじめ、国際社会の度重なる懸念と反対の意思表明にもかかわらず、このような決定を下したということから強い遺憾を表明する。特に、日本と最も近い国である韓国国民は汚染水の放流がもたらし得る生態系の影響と魚類など食物連鎖を通した人体健康上の被害に対する懸念が非常に大きい。汚染水の放流が7カ月後に済州道(チェジュド)の近海に、18カ月後には東海(トンヘ、日本名・日本海)のほとんどに影響を及ぼすという海外研究機関の分析結果も出ている。
このような懸念を解消する責任は基本的に行為の主体である日本にある。今まで日本政府がそのような責任を全うするためにどれぐらいの努力を尽くしたのか問わざるを得ない。また、海洋放流方針を確定する前まで日本政府が最隣国である韓国政府と実質的な協議を行って意見を聴取するなどの責任を全うしたのかも疑問だ。韓国政府も国民の健康と環境安全がかかっている問題で忠実に責務をつくしたと見難い。今からでも国民の健康と環境被害を最小化するための知恵を絞るべきだ。