【コラム】国連と非政府組織、すべて北朝鮮を離れた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.29 10:22
韓国で韓米国防・外交閣僚協議が開催された18日、平壌(ピョンヤン)に滞在していた約20人の外国人が新義州(シンウィジュ)から中国へと国境を越えた。この中には北朝鮮に残留していたアイルランド非政府組織(NGO)「コンサーン・ワールドワイド」の北朝鮮支部長、国連傘下・世界食糧計画(WFP)の平壌事務所長と情報通信技術専門家らも含まれていた。
このように一つの時代が終わった。NGOは1990年代の飢謹当時から北朝鮮で活動してきた。飢謹が深刻だった時期は北朝鮮内に国際救護活動家が多く、平壌滞在の外国人だけが利用できる「ランダムアクセスクラブ」が混雑していた。2005年末に北朝鮮保安当局は北朝鮮内のすべてのNGOを追放しようとした。北朝鮮保安当局と水害復旧委員会(北朝鮮内の海外NGO連絡責任者)の交渉の末、欧州連合(EU)傘下6団体を除いたすべてのNGOは出ていった。北朝鮮に残留したNGO6団体は北朝鮮で重要な福祉事業を遂行したが、新型コロナの余波で厳しくなった北朝鮮の防疫措置または物資難のために次々と閉鎖するしかなかった。結局、18日に北朝鮮で過去20年余り活躍してきたNGOはすべて現地を離れた。