【時視各角】名称を誤れば事は失敗する=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.23 13:28
シンガポール米朝首脳会談の余韻が残っていた2018年10月、北京でのことだ。シンガポールの次の動きに注目していた海外メディアの関心は軍事分野の国際会議「香山フォーラム」(北京)に向かった。北朝鮮代表団が出席して公開発言をするからだ。当時、朝鮮軍縮平和研究所(外務省傘下機関)のソン・イルヒョク副所長は、シンガポール合意文にある「韓半島(朝鮮半島)非核化」の意味を親切に「解説」した。「朝鮮半島の非核化は全体朝鮮半島の非核化を言うものだ。南北が共に非核化を実現すべきということだ」。この言葉を聞いた瞬間、予想より真実の瞬間が先に近づきそうだという予感がした。
同年12月の朝鮮中央通信の論評はさらに詳細だった。「6・12朝米共同声明には『朝鮮半島非核化』と明示されていて、『北の非核化』という文言は目をこすって見ても探せない。我々の核抑止力をなくす前に、朝鮮に対する米国の核の脅威を完全に除去するというのが正確な定義だ」。ここでいう米国の核の脅威除去とは、直接的には「核の傘」公約の破棄をいう。これは北朝鮮がミサイル挑発をするたびに韓半島に飛んでくる戦略爆撃機など戦略資産の搬入禁止と韓米連合訓練の中止に連結される。最終的には在韓米軍の撤収にまでつながる要求だ。こうしたな要求が満たされない限り「北朝鮮だけの非核化」はできないということだ。