【社説】金与正氏の談話に反論すらできない韓国政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.17 11:22
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長が韓国と米国を猛非難し韓米合同軍事演習の全面廃止を要求してきた。「3年前の暖かい春の日がまた帰ってくるのはたやすくないだろう」としながら南北軍事合意の破棄まで言及した。
この際韓国政府と国防当局は韓米合同演習に対する明確な立場を明らかにすることを促す。韓国政府は今月上旬に始まった今年の合同演習の規模を縮小し、実機動訓練の代わりにコンピュータゲーム水準の指揮所訓練に変えた。北朝鮮が嫌う合同演習だけ静かにやり過ごせば対話提案に応じるかもしれないという期待も隠さなかった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1月の新年記者会見で、合同演習を北朝鮮と協議できるという立場まで明らかにした。だが金副部長は「50人が参加しようと、100人が参加しようと、そしてその形式があれこれと変異しようと、侵略戦争演習であるという本質と性格は変わらない」としながら韓国政府の期待に冷や水を浴びせた。「レッドラインを越える間抜けな選択」という侮辱的表現まで動員した。