【時視各角】暴露の季節=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.03 13:34
今日はまた誰だろうか。先月、女子プロバレーボールチーム興国生命のイ・ジェヨン-イ・タヨン選手から始まった「校内暴力#MeToo(ハッシュタグミートゥー)」が終わりそうにない。スポーツ系に続き有名アイドルメンバーやタレント10人余りが暴力加害者として召喚された。成績万能主義、体罰の日常化、合宿所生活など相対的に暴力文化に露出しやすいスポーツ系とは違い、芸能人の場合はデビュー前の学生時代に起きたことだ。最初は否定していたアイドルと所属事務所も追加で確認される事態が続いて謝罪や活動中止などの対応を出している。もちろんその中には偽の暴露もあり、暴力というには曖昧な場合もあって魔女狩りの可能性は警戒しなければならない。
今、芸能界暴力#MeTooは暴露する人も、される人も、そして彼らの主なファン層も20代というのが特徴だ。SNSという手軽な暴露手段、公正・甲質(パワハラ)に敏感な90年代生まれの特性が反映された結果とみられる。2004年校内に学暴委(学校暴力対策自治委)が初めてできたが、児童生徒の人権に対する警戒心が今よりも低かった時期だ。その時は言えなかった被害者が「私は相変らず大変なのに」、「成功している」有名人加害者を世論の審判台に上げて社会的に処罰を受けさせる「私的報復」方式だ。ファンもほとんどが断固としている。問題になったメンバーがチーム全体を台なしにすると考え、脱退や活動中断を要求する場合もある。芸能人を羨望するがスターは自分が育てるもので、生死与奪権が自分にあると考えるファン文化の結果だ。