切迫する文在寅大統領、慎重なバイデン大統領…北朝鮮めぐる韓米の速度差、対立の火種になるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.28 10:10
任期後半に入った文在寅(ムン・ジェイン)大統領と、任期が始まったばかりのバイデン米国大統領間の「任期のずれ」が韓米の対北朝鮮共助の新たな変数として浮かび上がっている。文大統領は年内に韓半島(朝鮮半島)平和プロセスを再稼働するとして速度戦に出たのに対し、バイデン大統領は対北朝鮮政策の再検討に長考を繰り返し慎重な態度で一貫しているからだ。25日のワシントン・ポストによると、バイデン政権は発足から50日が過ぎてもまだ北朝鮮との公式な接触をしていない状態だ。
バイデン政権が北朝鮮との直接的な接触に出るまでにはさまざまな過程と手続きが残っている。全般的な対北朝鮮政策に対するレビューに加え、「新たな戦略」を標榜した対北朝鮮政策の方向性が決まらなければならず、同盟との協力と、中国・ロシアなど周辺国との協議も必要だ。これに対し来年5月に任期満了を控えた文大統領は「韓半島平和」を外交の最優先課題とした4年間の努力を結果で証明するための具体的な成果が必要な状況だ。ワシントン・ポストの外交・安保コラムニストであるジョシュ・ロギン氏が25日にコラムを通じて「平壌(ピョンヤン)とソウルの忍耐心が弱まっている」と評価した理由だ。