【コラム】グーグルニュース使用料、韓国ではなぜ受け取れないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.25 14:47
「この法が制定されたら」グーグル(Google)検索エンジンを中断するという脅迫も、フェイスブック(Facebook)でニュースをすべて打ち切るという決断も効果はなかった。ギリギリまで引かなかったビッグテック2社は最近、オーストラリア報道機関にニュースコンテンツ使用対価を支払う方向に態度を変えた。
大物を動かしたのはオーストラリア政府のメディア交渉法だ。グーグルが検索サービスの品質を維持するために必要なものが信頼に値するニュースなら、また、フェイスブックがユーザーのアプリ滞留時間を伸ばしながらもフェイクニュースの巣窟に転落しないために必要なものがニュースなら、妥当な費用を出せということだ。オーストラリアの成果を確認した欧州連合(EU)も類似の法案を検討中だ。グーグル・フェイスブックを牽制(けんせい)するマイクロソフトは欧州メディアに「課金技術」まで開発するとして力を加えた。
韓国ではどうだろうか。グーグルは初期画面で韓国ユーザー各自に合ったニュースを推薦する。しかし、韓国ではグーグルはNAVER(ネイバー)・カカオのような新聞法上「インターネットニュースサービス事業者」ではない。問題があっても同社に責任を問う法的根拠がない。グーグルが後ろに引かないからだろうか。どうもそれだけではなさそうだ。